新派の子 とは
演劇ユニット 新派の子
2020年10月3日結成。
松竹傘下の「劇団新派」文芸部に所属する齋藤雅文が代表を務める。
新派という日本の近代劇の特徴を生かしつつ、現代の演劇として通用する作品を創作することを目的に設立。スタッフ・キャストは、公演の度にその企画内容に賛同してくださる方々に依頼をするユニット形式をとる。
2020年春
新型コロナウイルスの蔓延。母体ともいえる松竹傘下の「劇団新派」は、新橋演舞場・大阪松竹座などの劇団公演が立て続けに中止となった。現状に危機感を募らせた齋藤を中心とする有志が、コロナ禍での新たな演劇活動を模索する中、より新しい形で、より自由な活動を、と集結した。
2020年11月12日
六行会ホールにて「新派な夕べ~劇場で会えなかったあなたのために~」を上演。
一夜限り、客席数を50%にしての開催。公演後、イープラスにて一週間の配信を行う。翌年、CS衛星劇場にて放映される。
2021年
2016年1月三越劇場にて脚色・演出をつとめた『河竹黙阿弥生誕200年記念 新派公演 河竹登志夫「作者の家」より「糸桜」』を再編成した「糸桜~黙阿弥家の人々 ふたたび~」を11月29日・30日、日本橋公会堂(日本橋劇場)にて上演。客席数は50%、二日間三回公演のみではあったが満席、好評を博す。
同年12月18日よりイープラスにて一週間の配信を行う。
2023年
4月13日
特別企画
Salon De Marron〜さろん・ど・まろん〜
《波乃久里子を聴く宴》
波乃久里子の家族内での愛称「マロン」を冠した特別企画。
北條秀司の新派戯曲「明治の雪」「太夫さん」を「抜粋再編集朗読劇」とし、構成・演出。初のリーディング公演を上演。
コンサートホールとして名高いムジカーザでの上演、「明治の雪」でのチェロとの共演も話題に。
10月12・13日
演劇ユニット新派の子 錦秋公演
河竹黙阿弥没後130年
「新編 糸桜」を日本橋公会堂(日本橋劇場)にて上演。
2016年の劇団新派公演「糸桜」から数えれば再再演となるが、今回は「新編」とし、関東大震災の描写などを大幅に加筆、「集大成」ともいうべき新たな「糸桜」が誕生した。
同年12月1日よりイープラスにて約一ヶ月間の配信を行う。
齋藤雅文プロフィール
1954年 東京都 品川生まれ。
早稲田大学教育学部卒業。
松竹傘下 劇団新派 文芸部所属。
新橋演舞場、日生劇場、明治座など、商業演劇を中心に活動。その他、歌舞伎・新劇・ミュージカルなど数多くの脚本・演出を手掛ける。
北大路欣也主演「旗本退屈男」
田村正和主演「乾いて候」
杉村春子主演「恋ぶみ屋一葉」
新作歌舞伎「竜馬が行く 立志篇」 など
劇団新派公演(脚本・演出)
「小粋な幽霊」
「黒蜥蜴」「糸桜」
「犬神家の一族」「八つ墓村」 など